紙写真保存にアプリを使ってデータ化した
スキャン熱の点火
30年以上前の古いアルバム写真を、スキャンアプリを使ってデータ化していこう、というのを、以前のブログで書きました。
枚数的には結構な量がありましたが、最近ほとんど見返さなくなってました。
良い機会だしゆっくり1年ほど時間をかけて振り返りながらスキャンしていく予定でした。
ところが先月の母の他界の影響で、一気に『思い出モード』に入った私は、この1カ月ですっかり全ての写真をスキャンし終えたのです。
ええ。
全部ですとも。
当初は、子供が産まれて以降の10年分くらいをデータ化したいと考えていました。
さかのぼる事、半世紀以上前の自身が産まれた頃からの全写真です。
自分の写真は厳選したもののみですが、子供の写真は全部。
もうね、それは振り返ればキチガイ沙汰でした。
葬儀を終えて落ち着いた頃、スイッチでも入ったのでしょう。
思い出スイッチが。
満中陰を迎えるまでは、ちらほら人が訪ねて来たりもするので、仕事以外はなるべく家を空けない様にもしていました。
必然的に家で過ごす時間が増えたのも、スキャン熱をヒートアップさせた要因でしょうか。
『思い出モード』に入ったからと言って、決して塞ぎ込む様な事はなかったのですが、やはり夜になるともの寂しくもなります。
それに加え実家では、母の思い出の品にぐるりと囲まれての生活な訳なので、しんみりするのは当然かも知れませんし、精神的に割とキツイ。
だったらこの期間は『どっぷり昔を振り返り月間』と開き直って、スキャン作業と共に思い出に向き合う事にしたのです。
もうお腹いっぱいと思うまで(笑)
マッハの速さでスキャンする
1枚づつスキャンする作業は、気が遠くなる量でした。
ですが、何せスイッチが入っちゃてますのでサクサクサクサク・・それはそれはびっくりする程の速さで進んでいきました。
この集中力を他で活かせないのがとても残念でなりません。
作業的には決して流れ作業的に淡々と行ったのではなく、
「あの時こうだったな~」
とか
「この顔かわいい~」
と、1枚1枚に向き合いながら進めていく事ができたので、案外楽しかったのです。
スキャン自体も、時々角が読み取れない事があったものの、それほど苦ではありませんでした。
スキャンだけにかかった時間は、仕事の合間や夜中の作業でトータル2週間といった所。
我ながら根を詰めましたね。
スキャンした写真を、パソコンに取り込み年代別にファイリング。
取り込んだ後、エクスプローラ→表示→古い写真から昇降順に並べ替え。
パソコン本体が壊れる恐れもあるので、その後ファイルの容量ごとにディスクを用意して念のためのバックアップコピーを作成。
どれもクリック1つで出来る簡単作業です。
なので、ここまでは何の問題もありませんでした。
作業の手が止まるアクシデント

問題は、その後発生したのです。
データ化作業が全て済み、ディスクにも間違いなくコピーが出来ているのを確認した後、さぁアルバムに貼ってある紙焼き写真をいよいよシュレッターしていくという段階での出来事です。
しゃ・・写真が台紙から剥がれな~い (-_-;)
爪を立てて無理やり剥がそうとしても、ビリビリ破れて1枚まるまるの形ではなかなか剥がせないのです。
えー困った。
昔のアルバムと言えば『増え~るアルバム』とか言っちゃって、重くて分厚い台紙に粘着のりがついているタイプが主流でした。
写真を台紙に置き、透明フィルムをかけるとくっついてきれいに貼れるという便利なあいつ。
そんな便利だったあいつが30年以上の時を経て、その粘着のりは写真の裏と一体化し、剥がしにくい不便なものにと変貌を遂げていた・・・ああぁぁ。
地味にコリコリ剥がしていましたが、剥がす時に爪の間に写真の角が入り込みます。
だんだん指先が痛くもなってきました。
こんなんじゃ、爪がヤラレル!
そこで何か良い道具は無いかと家中物色した結果、使ったのはマイナスドライバー(大)。
写真とアルバムの間にマイナスドライバーの先を入れ込み、後は力任せにバリバリと剥がしていくだけの策(笑)
芸がない解決策でしたが、ないより幾分マシでした。
力任せの作業は、後日筋肉痛に襲われました。
10年後に、同じ作業をしろと言われも、とても出来ないです。
後半期以降のアルバムは、5冊1セットのポケットアルバムで統一していましたので、軽量の上、剥がれやすく難なく作業は進みました。
剥がしてシュレッターにかかった時間が合間合間で3日程度。
特別な紙写真はコンパクトに保存
思い出の写真を全てシュレッターするのも気がひけたので、お気に入りの数枚はコンパクトタイプのアルバムに残していおく事にしました。
最も、どの写真も印刷したければいつでもまたプリンターから出来る訳なので、本当に数枚だけ手元に置いておくという感じかな。
写真はシュレッターしましたが、ネガは同じく年代ごとにファイルして残しておく事にしました。
(どんだけ心配性なんですかね💦)

これだけ大量にあったアルバムが、あらあらこれだけに。
全作業が終了した感想は、やったー!ですね。
これで、息子にコンパクトな形で託す事ができそうです。
時代に合わせる必要性と感想
8ミリビデオカメラで撮り貯めていた動画達も、ブルーレイに買い変えた頃に、全てディスクに移し替えて保存しています。
時代の流れと共に、家電製品もどんどん進化して、以前使っていたものが製造終了になる事があります。
ある程度流れについて買い替えていかないと、せっかく大事に保存していた動画や写真が見れなくなる可能性もあると思うのです。
今やVHSテープ(若者は知らないと思いますがその前はベータとかありました)・カセットテープ・MDなんかもすっかり見かけなくなりましたよね。
現在、写真保存に使っているアイテムだって、将来はどう変わるか分かったものではないですからね。
個人情報がマイクロチップによって体内に埋め込まれる時代ですから、頭の中にアルバム保存するなんて日が来るかも知れないですよ。
どんな風に進化したとしても、そこそこついていける柔軟性は持っていたいと思いました。
かわいい大切な写真が見えなくなるのは、とても悲しいから。
押し入れの場所を占領していたアルバム達は、小さくなったことでテレビ台の省スペースに収まる事ができました。
歳を重ねていくと、アルバム程度でも重くて移動するにも一苦労なのでは?と思ったので、今のうちにデータ化できて良かったと思います。
実際に大量の写真をスキャンして感じた事です。
①私の様に、病的に集中しての作業はお勧めしない
②費用に余裕のある人は、業者に依頼した方が楽ちん
わはははっ。
やっぱりか (笑)
想像はしていた事です。
結果、大量ならやっぱ業者をお勧めします。
明らかにこのスキャン作業は、少量向きですね。
当分『思い出』は、お腹いっぱいです。
正直、疲れた~。
※スキャンアプリにたどり着いた経緯は、こちらの記事からどうぞ
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