先日、身内の愛犬が旅立ちました。
老犬で、身体もかなり不自由にはなっていました。
ですが、命あるものいずれは・・と分かっていても、いざ亡くなると悲しく辛いものです。

いつもいる子がいなくなると、
寂しいよね。
これから、自身も老いを感じることが増える50代。
はて、どれくらいの覚悟と責任をもってペットと接していけば良いのだろう?
そんな風に思いました。
ペットのお葬式をを経て、
・ぶっちゃけ費用はいくらかかるの?
・お葬式の流れはどんなの?
・ペットロスから立ち直れる?
の3つにスポットを当て、シニア世代とペットの関係を考えてみました。
ペットのお葬式
埋葬方法は?と
意外と知らないペットのお葬式。
いざという時、オロオロしない為にも基本を知っておきたいものです。
ペットのお葬式という目線で、弔い方法を3つ挙げました。
―①私有地に埋めるという選択―
山に埋めるとか、庭に埋めるとか、昔はよく聞いたものでした。
しかし、さすがに最近は、聞きません。
実際のところ、埋めちゃって大丈夫なのでしょうか。
気になったので調べてみました。
Q、亡くなったペットは埋めていいの?
A、法律的には私有地であれば、ペットの遺体や遺骨を埋葬しても構いません。
公共の土地や他人の敷地(公園や山など)に埋葬すると違法行為になります。
私有地があるからとは言え、小鳥とかと違って犬ネコとは大きさもあります。
それなりの穴も掘る事を考えると、埋葬は大変そうです。
弔う費用としては、一番低コストになるでしょが。

ペットも大事な家族。
側に置いておきたい気持ちもわかるよ。
―②ペット葬儀業者による火葬という選択―
ペット葬儀社によっては、ペット用の霊柩車があったり、お棺の手配などしてくれたり。
一連の流れが全てお任せできるところが、良い点になります。
初めて飼い犬が亡くなり、何をどうして良いのか分からない場合は、プロに依頼するのも手だと思います。
弔う費用としては、当然一番お高くなります。
業者と依頼する内容により幅がありますが、フルプランだと15~40万ほどかかると言われています。

プロに全お任せだから安心。
でも、結構高いのね。
―③自治体or民営の霊園へ個人で火葬を依頼したいう選択―
②の業社に全依頼するのとは違い、火葬の予約から棺の準備などを全て個人で行う方法です。
一番需要が多い方法ではないでいょうか。
弔う費用としては、自治体、民営、寺院と火葬後どの墓地に埋葬してもらうかでも異なります。
棺もピンキリですが、2,000円~5,000円くらいが主。
直葬の場合5,000~80,000円ほどになり、個別に葬儀を行う場合は+1~20,000円みておくと良さそうです。

内容によって金額に幅はあるけど、一番選びやすい方法だよね。
予算や、想い、ご家族の都合で選ぶと良いでしょう。
3つ挙げた中で、この度掘り下げて紹介するのは、葬儀屋さんを依頼せず個人で民間の霊園で火葬をした③の方法です。
内容・流れ・費用をまとめました。
ペット火葬の流れ
県東部広域行政管理組合【因幡霊園】
(公益財団法人管理になり、平たく分類すると民間企業になります)
住所:鳥取市八坂392番地7
TEL:0857-51-8320
休館:月1回
火葬申請手続きは霊場にて直接行うことができます。
①亡くなった事が確認できたら、霊場に電話して火葬日時を決める。
・予約は24時間受付可
・月一の休館以外の10時~15時で他の予約がなければOK
特に気温の高い季節は臭いも出てくるため、早めの火葬がおすすめです。
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②体の硬直は2時間くらいで始まるので、手足を内側に入れるのを忘れると、必要以上に大きな棺になってしまいます。
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③ペット専用のお棺もネットなどで購入できますが、時間もないので適度な大きさの白い箱をホームセンターから調達して代用。
タオルやペットシーツを敷いた上に寝かせお花で飾り付け。
ペットフードも入れてあげてOKですが、ウエットタイプはNGのようです。
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④火葬当日は予約時間の少し前に行き、正面入口受付で許可証を記入・捺印。
・火葬料金19,440円(税込み)
・霊場内の慰霊碑に埋葬希望の場合は+1,000円(税込み)
をお支払い。
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⑤建物裏に小さな動物告別室があり、係の人の誘導で祭壇の上に棺を乗せ焼香、最後のお別れをして火葬。
因幡霊園のペット慰霊碑に合同納骨する場合はここまで。
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⑥お骨を持って帰る人は1時間ほど待ちます。
注:
火葬してもらう場所によってか、骨を拾う場合段ボール製の棺はNGという所もあるようです。
骨を持ち帰りたい場合は、事前に電話で確認する事をおすすめします。

施設の設備によっても、ルールは変わってくるの。
迷ったら、直接聞いてみるといいわ。
ペットロスと老後を考える
愛犬とお別れした場合、
・寂しいから2代目ちゃんを迎えたい
・ペットはもう飼わないでおこう
の、どちらかを選択することになるでしょう。
50代なら、飼い主はまだ現役世代です。
2代目を飼う体力は、充分あります。
しかし、次の子を看取ることまで考えると70代に突入します。
70代になっても、お世話する覚悟はありますか?
後々、子供が世話をしてくれるなら、飼う方をおすすめ。
ペットセラピー効果で、心が満たされますし、この子のお世話しなきゃ・・と責任感も生まれ、生活にハリも出ます。
散歩に連れて行ったりは、飼い主の運動不足解消にもなります。
一方、独身で後々ペットを世話を誰かに託せない場合は、よく考えましょう。
例えば自身が入院した時、誰が餌をあげますか?
世話だけの問題でありません。
唯一の家族だったペットに70代で逝かれた場合、悲しみから立ち直る気力は残っていますか?
前者の場合は、子供や孫に囲まれる分、心の回復が早いと考えます。
鉄のメンタルの人は、問題ないでしょう。
でも、50代で塞ぎ込んでしまうようなら、次はどうするかじっくり考えてみましょう。
歳をとると、涙もろくなると言います。
いわれの理由は、歳をとることで
・共感力が高まる
・自分の気持ちを抑制する脳のブレーキ力が弱くなる
のだと【諏訪東京理科大の篠原教授】も説明しています。
ペットの死。
感情があふれ、歳とともに大きな悲しみとなってしまうのも納得です。
また、老後資金2,000万と叫ばれていますが、ペットを飼うにはお金も当然かかります。
メンタル面、資金面のどちらも考えた上で、決める必要はありますね。
最後に、酷な質問を愛犬を失ったご主人様に投げかけてみました。
Q、愛犬を看送って1カ月弱、今後またペットを飼いたい?
A、今は考えてない。でも、60歳超えた頃に飼えると良いなとは思う。
といった答えでした。

わかる。
新しい子、迎えたいよね。

どっちにしても、今一度じっくり考えてみようね。
メンタル強しさんも、弱子さんも、最後まで責任を持って、大事な家族を見送りましょう。
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