世帯分離とは何ぞや?頭に入れておきたい、介護と親子の関係

世帯分離とは

世帯分離って何さ?
なんだか、寂しい言葉の響きー。
仲良し家族には、関係ないっしょ。

言葉は聞いたことはあるよ。
でも、詳しく知らない・・。


世帯分離とは:
住民票に記載されている世帯を分けること
例え同居していても、生計が別なら分けることができる


『世帯分離』の定義は、とてもシンプルです。


私は世帯分離という言葉自体、母が入院するまで知りませんでした。
正確には、耳にはしていたけれど気にしていなかったのです。
そもそも、母は1人暮らしででしたので、世帯分離する必要はありませんでしたし。
私が、母の入院を機に、県外から実家に戻って来たときも、深く考えずに別世帯として転入の手続きをしました。


深く考えてはいませんでしたが、別世帯にした理由はあります。
・苗字も違う
・いい大人
・入院中の母との意思疎通がすでに難しかった
・入院中の母の金銭管理は姉が一手に引き受けてくれていたので、線引きも明確にしたかった
・後々発生するであろう諸手続きを、きるだけ分かりやすくしていおきたい
・何かとめんどいのは嫌(笑)
etc。
こんな感じです。
結果、それが世帯分離になっていた訳なのですが。

何だよ、結局ダマさんめんどいのが嫌なだけでしょー。


母の入院の時を同じくして、姉の嫁ぎ先の義理のお母さまが入院をしました。
毎日、実母と義理母のお見舞いに行っていた姉からこんな話を聞いたのです。
「2人の入院費用に大きな差がある」
入院環境や、治療内容など、さほど違わない2人なのにどうして?
不思議に思い調べてみたら、原因が『世帯』にあることが分かったのです。


実母は、独居。
義理母は、家族と同一世帯。
この違いが、入院費用の差を生み出していたのです。

ふーん。
年金収入だけで比べたら、2人はそんなに違わないんじやないの?

介護・医療費と収入の関係


所得に応じて、介護費用・高額医療費の負担の割合は違ってきます。


例えば、高額医療費制度の自己負担上限基準を例に出してみましょう。
70歳以下の場合。
住民税非課税の場合の負担上限額は、月額 35,400円
年収370万円までは、57,000円
年収370万円~770万円は、 801,00円+(医療費-267,000円)×1%
年収770万円~1160万円は、 167,400+(医療費-588,000円)×1%
年収1160万円以上は、 25,2600+(医療費-842,000円)×1%
てな感じになります。


※ここではザックリしたまとめになっています。
適用区分けには但し書きがあったり、
月単位の上限額は、『多回数該当』という仕組みもあり、利用回数によっても変わってきます。
諸々により、更に細かい仕組みになっています。


ざっとですが、このように世帯主の収入が高ければ、負担額が多くなるのは分かりますよね。
介護費用も、独自で世帯収入段階ごとの自己負担上限が設定されています。


単純に考えて負担額は、
年金一人暮らしの実母<現役世代と同世帯の義理母。
という図になる訳です。

親子の同居を始める前が決め時


親が元気なうちは良いですが、高齢者のみの暮らしはさすがに心配です。
親を呼び寄せて、一緒に暮らし始める・・なんて話もよく聞きます。


そんな時こそ、世帯分離をするかしないかを、よーく考える必要があるのです。
上記の通り、世帯主の収入によっては、同じ世帯にするかしないかで、支払う費用が大きく変わってくるからです。


何も知らない人は、何気に親を自分の世帯に入れるケースが多いのではないでしょうか。


一旦、同一世帯にしたものを、後から世帯分離することもできます。
しかし、手続きや審査もありますから、決して簡単な事ではないのです。


また、この仕組みを知った人々が世帯分離したいと、一時、手続きが後を絶たなくなりました。
対策として、徐々に申請審査が厳しくなったという現実もあります。
自治体により、審査基準は異なりますが、厳しい審査により申請の数は、ピーク時の1/15に減ったとも言われています。

いやーーっ。
市役所とか手続きとか、すでにめんどくさ。

でも、負担額が少なくなるなら、そりゃ申請したいよね。


そこで、同居をする前。
ここが、世帯分離するか否か考えるBESTタイミングなのです。
面倒な手続きや・審査を回避するなら、ここでおおよその世帯収入を計算してみるのです。


子側:世帯主の収入額
親側::年金などの世帯収入額・要介護者の人数
この辺りがキーポイントになります。


簡単に言うと、親側の収入が少なければ、世帯分離した方が負担する介護・医療費の上限は低くなります。
逆に、収入の多い子供と同一世帯なら、負担額の上限も高くなります。


要介護者の人数との関連もありますので、一概に世帯分離が良いという訳でもありません。
世帯を分ければ、住民税の支払いだって戸別にありますもんね。


最も、いつ誰がどうなるかなんて、想像の域でしかありません。
年金だって、この先どうなるか、分かったものではありません。
その上で、世帯を分けるかどうするか決めろったって、無理があります。


ですが、親の年齢から考えて近い将来、介護や入院などが発生する可能性は十分にあるのです。
一緒に暮らすかどうかの話題が出ても、何の不思議もありません。
また、自分自身が介護を受ける側になった場合でも、知っていて損はないと思うのです。



現在同一世帯の人も含めて今後、
・世帯分離の手続に必要なもの
・メリット
・デメリット
などもまとめていきたいと思います。


まずは、同居を考えるなら、
『世帯分離』という言葉を、頭の隅においておきましょう。

よしゃー。
今日の所は『世帯分離』という言葉を覚えるだけでイイんだね?

同居しても、しなくても、知識として知っておくのはいいことかも。
心構えにもなるもん。


あらら、老後は考えることがいっぱいですね。
何だか大変。


ですが、お金も絡んでくることです。
それでいて、困った事に案外誰も教えてくれないことなのです。
知っとかなきゃあね (´;ω;`)