いつまで出す?年賀状を捨てる事で見えてきた事4つ

実家終い
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皆さんは、年賀状出す派?出さない派?


年々、出す人が少なくなってきた年賀状。
宛名に至るまで全てを請け負ってくれる『丸投げ』業者もありますので、続けやすい環境ではありますね。
高齢世代は、年に一度のやり取りを、楽しみにしている人がまだまだ多いでしょう。


母も、入院する手前までは自分で宛名も書き、メッセージを一言添えて毎年投函していました。
頂いた年賀状は、20年前の物までさかのぼり保存、親交を続けていた様です。

 


そんな大切に保管してきた過去の年賀状。
母が亡くなった今は、残念ながら個人情報のかたまりと化してしまいました。

 

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年賀状を処分して気づいた事


葬儀から半年が過ぎ、香典を頂いた方々の名簿もまとまり、これ以上の動きはないと判断しても良い時期になりました。
そうなると、重複した名簿・年賀状・手紙類は保存の必要がなくなります。

 


でも処分するにしても、そのままポイッという訳にはいかないですよ。
なにせ、個人情報の束なのですから。


そこで、年賀状をシュレッダーして捨てることにしました。
シュレッダーしながら、気づいた事をつらつら並べてみました。

年賀状の紙質は思った以上に硬い


ご存知でしょうが、ハガキに使われる紙はとてもしっかりした硬めのもの。
シュレッダーにかける時は、紙の硬さが程良く、折れることなくスムーズに刃に入り、快調なスタートの様に思えました。

 


しかし、かける時には利点と思った硬さが、シュレッダー後は欠点になりました。
しなりにくい紙質のため、家庭用サイズのシュレッダーで20枚ほどかけるとすぐ、ゴミ受けが満杯となる。

 


何度もこまめにゴミ袋に移し替えなければならない手間。
紙質が硬い為、ゴミ袋の中でもちっともコンパクトにならない。

 

ゴミ袋45ℓサイズ3袋、ゴワゴワ年賀状の図↓

堅い紙質は、思った以上にシュレッダー作業に時間がかかります。

20年分の保管は適量ではなかった


今年の年賀状を書く時に、去年のを参考に見る人がほとんどだと思います。
ウッカリ住所変更をし忘れていた・・何て事もありますから、せいぜい3年前までは保管しておくと変化に気づけます。
ですが、20年もさかのぼっての確認は、まずないですよね?

 


20年も昔の年賀状をずっと保管している意味は、相手との『思い出』なのでしょうけど。
ステキな絵柄で、どうしても保管しておきたいものは写真としてデータで残すのはどうでしょう。
皆さんは、過去の年賀状、何年分くらい保管していますか?

昔の年賀状は、かえって間違いの基になります、保管は3年で充分。

代筆でも送り続けた方が良いのか


高齢になると自分では細かな字も書きづらいので、家族が代わりに書いて出す場合があります。
一言でもコメントを自筆で書ければ良いのでしょうが、それすら難しくなる。
寂しい現実です。

 


代筆オンリーになりますと、もはや形式だけになり、無駄なやり取りの様に考えがちです。
でも、どうやらそうでも無いようですよ。

 


年賀状が届けば、先方が元気でいる証拠になり、安心するものです。
代筆でも、丸投げ印刷でも、受け取る側も承知しています。
それでもやっぱり嬉しそうに、1枚1枚丁寧に年賀状を眺めていた母の姿を思い出しました。

代筆でも、形式だけでも、続ける意味は大いにあると思いました。

年賀状の返信が自分でできない時


母の所へも、何通かご家族からのご挨拶が届いていました。
知人の方が病気で緊急入院した為に、年賀状を貰っていたにも関わらず返事が出せなかったことのお詫びと、本人の容態を知らせる内容のもの。



娘さんからの代筆で、こんな感じでした。

謹啓
私、○○の長女の○○と申します。
母○○に、御丁重な年頭のご挨拶をいただきながら、御答礼が遅れ、大変恐縮しております。
実は、母○○が12月に脳梗塞で倒れました。
一時は重態になり、心配をしておりましたが、現在では○○病院へ移り、リハビリを受けながら療養しております。
そのような経緯から、ご連絡が大変遅くなり、種々ご心配を煩わし、重ね重ねお詫び申し上げます。
今は、体調も安定しておりますので、ご安心下さいませ。
まずはご報告かたがた御礼までとさせていただきます。
寒い日が続きますが、○○(母の名前)様も お体ご自愛下さいますようお祈り申し上げます。
謹白


ちょっと堅めの文面ですが、実際に届いた内容から短くまとめてみました。


この場合は、年賀状の返事ができなかった事と、容態を取り急ぎ知らせるパターンですので、以降のやり取りには一切触れていません。
受けた母側も文面で察して、回復されるのを祈り、しばらくやり取りせず様子をみるという対処だったのでしょう。

 


返信が届かないと、何かあったのではと心配せずにはいられません。

代筆でも一報しておくと、相手方も安心なのだと思いました。

『年賀状終い』は必要なのか

年賀状終いとは:
高齢などの理由で、来年からは年賀状をやめるという行為。


パターンは大きく分けて2タイプ。
①本人が元気なうちに出すパターンと、
②家族が代わりに出す代筆パターンがあります。

 


60歳以上の半数が、年賀状終いに関心はあるものの、実際にもらう立場だと寂しいという意見もあるようです。
どうしたものか悩みますよね。

 


文章としてはこんな感じで分かって頂けるかと。
本人パターンです↓

明けましておめでとうございます
皆様お元気でしょうか
[私も]高齢になり、年賀状をしたためる事も難しくなってまいりました
本年を持ちまして年始のご挨拶をご遠慮させて頂きたいと考えております
今年にて賀状は失礼いたしますが、皆様のご健康とご多幸を陰ながらお祈りいたしております

てな具合。

 


実際に母も入院後に年賀状終いを出しました。
代筆パターンで。
代理の場合は宇↑の例文の[私も]部分を[毎年頂いていた年始のご挨拶につきまして、母○○も]と変えれば充分使えます。
例文はググると山ほど出てきますので、自分にピッタリなのが見つかるでしょう。
 


年賀状終いに関しても、賛否が分かれる所です。
長年交友を深めてきたのに・・と先方が気を悪くされる事だってあり得ますし。
そうでなくても、受け取った人が寂しい思いをするのは確かでしょう。

 


でも、誰にも必ず訪れるのですよ。
自分で年賀状を出せなくなる時が。

早かれ遅かれ1度は、いつ・どの時期に・どうするか を決めておいた方が良いなと思いました。

自分に置きかえて年賀状のあり方を考える


私は既に年賀状は卒業しましたので、メールの場合に置きかえて考えてみました。
理想としては、メールが打てるギリギリまではメッセージを送り続けたいです。
しかし、メールも打てない場合を想定することも今回学びました。
その為に、想いをしたためた最終メッセージ用のメール版ひな型を作っておこうと決めました


考え方は変わるかも知れません。
ですが、送信して欲しい人のリストと共にエンディングノートに記載して、1年ごとに見直していこうと思いました。


シュレッダー作業しながら、できる限り私は自分でやりたい!という気持ちが沸々とこみ上げてきました。
連絡も後始末もできる限りです。

 


それには『ギリギリ』の見極めが、ターニングポイントになるでしょう。
そして何事も早めに準備しておく事が必要なのだと改めて感じました。

 


それが分かっただけでも、シュレッダー作業は無駄ではなかった様に思います。
考える時間を与えてくれた事に感謝して、次の作業に進むことにします。
時間は有限なのだから。


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